嚥下リハビリテーションに欠かせない事 ☆彡
嚥下障害には、主に3つのタイプに分類される。
➀回復する嚥下障害
これは脳卒中に罹患した患者さんの嚥下障害です。
脳卒中の咀嚼障害は、急性期では30%~100%に見られるが、回復期・維持期には5%~10%に留まると言われている。
➁悪化していく嚥下障害
神経難病や認知症の患者さんの嚥下障害です。
アルツハイマー型認知症の場合は後期に成ってから、レビー小体型認知症では比較的初期に現れると言われる。
➂予防改善できる嚥下障害
退院後の患者さんや高齢者に見られる筋肉が落ちた事による(これをサルコペニアと呼ぶ)嚥下障害です。
ここで介入し易い嚥下障害は➂です。国立長寿医療研究センターの前田先生によるとサルコペニア咀嚼障害の原因は、疾患による低栄養や全身の筋力低下によるものが多いと言う。また加齢によるお口の周囲筋の機能低下(これをオーラルフレイルと言う)により嚥下障害に至るケースもある。その為にサルコペニアへの適切な介入により嚥下障害の予防が可能であり、嚥下リハビリテーションによる嚥下障害の改善も期待できる。つまり通常の嚥下リハビリだけではあまり効果が期待できないと言う。このために嚥下リハビリを計画する際は、全身の運動量も加味した上で適切な栄養摂取が出来る事を確認する必要が有ると言う。その為にサルコペニアによる嚥下障害の患者さんには栄養摂取量増加には栄養豊富な食事に加えて経口栄養補助食品の摂取が必要と言う。嚥下リハのために十分な栄養を取るようにお願いするだけでは十分ではなくST、OTさんとの連携や管理栄養士の指導などが必要に成る。
音羽歯科クリニック訪問部には管理栄養士が居りますので栄養指導等でお困りの患者さんはお気軽にお声をおかけください。
@要介護リスクは働く事で減らす事が出来ると言う報告が有る。東京都健康長寿医療センター研究所のグループが国際科学誌に報告したのを見た。
それによると、高齢者がたとえ心身の機能が低下する『フレイル(虚弱)』と判定された状態でも、仕事を続けていれば要介護となる
リスクが大幅に減ると言う事を突き止めたと言う。
だからもう働けないと自分にゴールを引かないで働ける仕事を見つけて楽しく体を動かす事が大切だと思う。
心配な事が有ればお気軽に音羽歯科クリニック訪問部にご相談ください。