Implant
インプラント
インプラントについて

インプラントは、純粋なチタンという金属が生体の骨に何の違和感、害も無く付着する事がスウェーデンのある大学で1960年代後半に偶然発見されました。それまでは、セラミック、チタン合金、など試行錯誤の時代が有りましたが、現在はどのインプラントメーカーも純粋なチタンに統一されて来ました。ただインプラント表面形状の工夫でメーカー同士が競っております。いずれも正しい外科手技で手術が行なわれ、インプラントの上に合着する被せ物をしっかりした歯科技工士が製作すれば100%に近い成功率で長く食事を楽しむことが出来ます。
インプラントのメリット・デメリット
Merit
メリット
- 自分の歯と同じように噛める
- 両隣りの歯を削る必要が無い
- 他の歯に負担をかけない
- 審美性に優れている
- 固定式で違和感がない
Demerit
デメリット
- 手術の必要がある
- 健康保険で治療ができない
- 治療期間が長い(約6ヶ月~1年)
- 骨や全身の状態によってはできない場合がある
インプラント治療の流れ
骨の状態を確認するため、精密検査を行います。レントゲンや模型、CT撮影などにより、インプラントが可能かどうかの診断を行い、治療計画を立てます。
人工歯根(インプラント)を埋め込みます。
1週間程度で抜糸します。
インプラントと骨が結合するのを待ちます。通常3ヶ月~6ヶ月ほどかかります。
土台を取り付けます。
プラスチックの仮の冠を取り付け、噛み合わせや歯の大きさなどを確認します。仮歯を入れると、自分の歯のように噛むことができます。
冠を制作します。手間と時間をかけて精度のいい冠をつくります。
冠を装着し、治療は完了です。治療後は、歯科医院での定期的なメインテナンスが必要です。
シロナ社の歯科用 CT 診断装置「Axeos(アクセオス)」の導入

AXEOS は「高画質」「低被ばく」「デジタルソシューション連携」を踏襲した最新型の C T です。最新のパノラマテクノロジー「DCS センサー」による高画質データを生成することが可能です。 これは断面写真によって歯の根っこの部分や顎の状態などを 3D で確認する装置で、低被曝・短時間での X 線照射はもちろんのこと直径 17cm×高さ 13cm という広範囲の 3D 撮影が可能なので従来の CT より診断がスピーディーにできます。
AXEOS は様々な場面での画像診断が可能になります
- インプラントにおけるガイドの作製
- セレックとの連携
- 骨や顎の状態確認
- 歯根の膿の大きさ
- 睡眠時無呼吸症候群の診断 など
- 矯正診断におけるセファロ撮影
- 親知らず
- 神経・血管の走行
- 虫歯の発見
特に当クリニックで画期的に時短になるのが、インプラント手術時における場合になります。
歯科用CTの放出する放射線量について
福島原発事故により報道で取り上げられて良く聞く言葉に『シーベルト』があります。シーベルトとは、生体への被爆の大きさの単位のことです。原子力施設で働く人達を除き、一般の人の年間被爆限度量は1ミリシーベルト以下に抑えるべきだと言われています。ミリシーベルトは1000分の1シーベルトです(国際放射線防護委員会より)。
この地球に住んでいて、何もしないでも受けている放射線を『自然放射線』と呼びます。ブラジルのガラバリ市街地の年間自然放射線量が1番高く10.0ミリシーベルト、世界中の年間自然放射線量は2.4ミリシーベルト、日本では平均1.5ミリシーベルトです。 このCTでは歯の検査のみで0.006ミリシーベルト、全歯の検査・顎関節・上顎洞の検査は0.01ミリシーベルト、3次元的に診る歯科用CT(これをコンビームCTと呼ぶ)は0.04ミリシーベルトです。今までのフイルムを使ったアナログ撮影だと数値は4倍から6倍にまで跳ね上がります。
つまり、従来のアナログ撮影よりも人に優しいレントゲン装置と言えます。
インプラント手術の第一段階
インプラントの手術が決まるとまず第一段階として患者様のお口全体の状態を正確に把握するために必ずCT撮影をします。
それをPC画面に立体画像として再現し、インプラントを埋入する適切な位置や角度・方向を何度もシュミレーションし、確定します。
当クリニックに設備しているセレックとの連携

セレック(CEREC)はシロナ社が開発した CADCAM を使用してセラミックを加工するシステムの製品名です。P C 上で補綴物(被せ物)をデザインし「セレックガイド」を作製した上でセラミックブロックを削ることにより人工歯を院内で作製することができます。
インプラント埋入後の補綴物の作製において、当クリニックに設備しておりますセレックと AXEOS が連携することで更なる効率化が計れます。
こちらも後述の「サージカルガイド」と同様で、従来の補綴物は歯科技工所に「外注製作」を依頼し、長い時間と高い治療費が必要でしたが、セレックは医院内で補綴物が完成します。そのため短時間・低コストで患者様に提供できるシステムです。
セレックによる光学印象採得でインプラント仮歯が即日入れられます

当クリニックではセレックによる光学印象採得を行っております。従来は型どり、石膏模型の制作、歯科技工所で削り出しと、仮歯を制作するまでにとても時間が掛かりました。しかしセレックでは光学スキャナによる高速スキャンでデータを短時間で取得、デジタルデータを基にミリング(削り出し)を行うため、非常に短時間でインプラント仮歯を制作することができます。また、技工所を経由した従来の方法だと配送から装着までに期間が空くため、環境、気温などによって仮歯の若干の変形があり、かみ合わせに影響することもありましたが、セレックによる仮歯は非常に精度が高く、かみ合わせに影響を与えません。
※治療後のメインテナンスが必要となるため、数回通院する可能性があります
AXEOS と 3D プリンターの連携

より確実に・安全かつスムーズにインプラントの手術を実施できるように AXEOS と 3D プリンターを連携させて患者様の顎骨模型を作製します。それを元にドクターや衛生士などのスタッフと術前に様々なシュミレーションを何度も行い、インプラントの事前実習も行います。
車椅子の方もそのまま撮影が可能に

これまでの CT は撮影する際に、CT の機械に設備されている椅子に座って撮影するため車椅子から降りて座らないといけませんでしたので車椅子の患者様には大変負担をおかけしてしまっておりました。
しかし AXEOS は椅子がないため車椅子の方は車椅子に乗ったまま CT 撮影が可能となりました。
インプラント埋入を確実にするために「サージカルガイド」を作製します

確定したインプラントのシュミレーションを元に、その情報を正確に写した「サージカルガイド」を作製します。
「サージカルガイド」はプラスチック製のマウスピースのような形状で、ドリルを差込む位置に穴が空いており手術の際に患者様のお口に装着し正確にインプラント手術を勧めていく重要なガイドです。サージカルガイドを作製することで術後の痛みや腫れを軽減させることができます。
「サージカルガイド」はインプラント手術を安全かつ正確に実現できるための大事な工程です。
自院で「サージカルガイド」の作製が可能
インプラント手術時に撮影する他の CT と決定的に違う AXEOS の最大の特徴は、
「サージカルガイド」を自院で作製することが可能ということです。

「サージカルガイド」は通常、CT で撮影したデータを提携している技巧所に出すことになります。
その場合は「外注製作」になりますので納期までに長い期間がかかってしまいます。そのため患者様をお待たせしてしまうことになりますが、AXEOS の利点は、「院内製作」にて「サージカルガイド」の作製が可能なため、外注するよりかなり早く完成しますので、インプラントの工程がスムーズに進みます。
フラップレス手術

通常のインプラント手術は歯ぐきを剥離し骨を露出させそこにインプラント本体を埋入していくものなのですが、フラップ手術とは術前にCTなどを駆使してサージカルステント(インプラントを埋入するためのガイドになる物)を作製して、歯ぐきを剥がさずに予定した位置に正確に埋入しようというものです。
フラップレス手術の仕組みと特徴
コンピューター上で設定した位置を正確に口腔内に再現するには通常「ステント」というものが作製されます。このステントは口腔内で動いては意味がありませんからどこかに固定源を求めなくてはいけません。
通常は歯、もしくは粘膜に固定させることになります。そしてそのステントに開いている穴にドリルを入れて粘膜の上から直接骨を削ります。これにより、外科手術に抵抗のある患者様の恐怖心を軽減することが可能となりました。
切開や縫合を行わないため、非常に短時間で手術を行なうことができ、切開や糸で縫うことからくる「腫れ」や「痛み」、「出血」が少ないのも特徴です。
ただし、フラップレス手術は、歯肉の上から骨を見ずに行なわれる手術であるため、他のインプラント手術以上に歯科医師の経験や高度な技術が求められ、CT撮影によるシミュレーションなど事前の念入りな診断が不可欠です。
フラップレス手術のメリット・デメリット
Merit
メリット
- 切開・縫合の必要が出血・痛み・腫れが少ない
- 手術時間の短縮化が可能
- 肉体的・精神的な負担が少ない
- ガイドを併用することで手術の確実性が増す
Demerit
デメリット
- 事前の徹底した検査・準備が必要
- 医師の豊富な知識や経験が必要
- 顎骨の高さや、神経や血管の通り方によって向かない方もいる
- 健康保険で治療ができない
難症例への対応
インプラント治療は失ってしまった歯を補うための大変優れた治療方法です。インプラント治療を行うにはインプラントを埋入するための骨の「高さ・厚み」が必要になります。歯周病や、歯を失った状態が長期間経ってしまった場合では、骨が吸収してインプラント手術に必要な骨が足りなくなってしまいインプラントを断られるケースがあります。
他院にてインプラントを断られた方

当院では、骨が少ない場合や全身の健康状態に不安がある方でも治療の可能性を追求しています。最新の技術や精密な診断で、他院で断られたケースにも対応。まずはお気軽にご相談ください。一人ひとりに合った最適な治療法をご提案いたします。
当クリニックでは様々な高難度インプラント治療に対応しております
骨の高さが足りない・骨が薄い
サイナスリフト(開窓法)
上顎骨の高さが足りない(骨幅が薄い)場合に、上顎洞に頬側側面から直接アプローチして、移植骨や骨補填剤を入れて骨の厚み作る方法です。この治療は移植骨が安定するのを待ってから埋入するため、骨再生期間が 3~6 ヶ月必要となるので比較的治療期間が長くなります。
Merit
メリット
- 残存骨が少ない場合でも、一度の手術で十分な量の骨を造成できる
- 上顎洞粘膜に穴が開いた場合、直接目視で確認しながらの適切な処置が可能
Demerit
デメリット
- 手術範囲が広いため、術後の痛みや腫れが生じやすい傾向にある
- 健康保険で治療ができない
| 治療期間の目安 | 6ヶ月~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 3-6回 ※手術1回 |
| 費用 | 220,000円(税込) |
ソケットリフト(非開窓法)
上顎骨の高さが足りない(骨幅が薄い)場合に、インプラントを入れる穴から骨補填材を入れ、上顎洞を持ち上げるように骨を造成し骨幅を確保する方法です。この方法であれば歯ぐきを大きく切開する必要がないため、大きく腫れることもありません。
Merit
メリット
- 手術範囲が限定的なので、身体への負担が少なく済む
- 骨造成とインプラント埋入を同時に行うことで、治療期間の短縮が可能
Demerit
デメリット
- 上顎洞粘膜の穿孔の有無を直接確認できないため、ある程度のリスクが伴う
- 健康保険で治療ができない
| 治療期間の目安 | 6ヶ月~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 3-6回 ※手術1回 |
| 費用 | 88,000円(税込) |
GBR 法(骨誘導再生療法)
顎骨や歯槽骨が不十分でインプラント体を埋め込むことができない場合におこなう、歯槽骨や顎骨の再生を促す治療方法です。メンブレンと呼ばれる特殊な膜を入れ、状況によっては骨補填剤を用いて骨を作ったり自家骨(ご自身の骨)を採取し移植して骨の再生を促します。この方法は骨再生期間が 3~6 ヶ月必要となるので比較的治療期間が長くなります。
又こちらの治療は、インプラント手術前に行うか、インプラント手術と同時に行うかは、骨の吸収の度合いによって異なります。
Merit
メリット
- 広範囲の骨造成が可能であり、様々な症例に対応できる
- 症例によっては、骨造成とインプラント体埋入を同時に行うことも可能
Demerit
デメリット
- 骨の再生に3~6ヶ月程度の期間を要するため、治療期間が長くなる傾向にある
- 健康保険で治療ができない
| 治療期間の目安 | 6ヶ月~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 3-6回 ※手術1回 |
| 費用 | 88,000円(税込) |
骨の幅が狭い
スプリットクレスト法
直径の骨の幅が狭くてインプラント体を埋入できない場合に、狭い歯槽骨の骨幅を造成又は拡大してインプラントの埋入を可能にする骨造成手術です。
狭くなった骨の部分に切り込みを入れ、骨を広げてインプラントを移植します。骨とインプラント体のスペースには骨補填材を使用して粘膜を縫合し、骨の安定を待ちます。骨の安定が確認できたらインプラント手術をします。この方法によって頬舌的に骨幅の狭い歯槽骨の方でもインプラント体の埋入が可能になります。
Merit
メリット
- 神経や血管へのダメージリスクが低く抑えられる
- 痛みや腫れを最小限に抑えることができる
Demerit
デメリット
- 骨が過度に硬い場合には、適用できない可能性がある
- 健康保険で治療ができない
| 治療期間の目安 | 半年~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 3~6回 |
| 費用 | 88,000円(税込) |
残せない歯の抜歯後の骨吸収を防止
ソケットプリザベーション
抜歯後の骨の吸収を防止するために行う処置のことで、抜歯で開いた穴の部分に人工骨などを入れることで骨吸収を最小限に留める歯槽骨温存法です。こちらの処置を行うことで抜歯はするが将来的にインプラントにしたい場合やブリッジなどの支持に利用できたりなど、後々の治療に有効です。
Merit
メリット
- 抜歯後の骨の吸収を予防することができる
- 将来のインプラント治療をより安全に受けられるようになる
Demerit
デメリット
- 骨の再生には一定の治癒期間が必要
- 健康保険で治療ができない
| 治療期間の目安 | 3~6ヶ月 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 3~6回 |
| 費用 | 880,000円(税込) |
歯を全て失った方のインプラントの治療法もあります
All-on-4(オールオンフォー)

従来、総入れ歯の方のインプラント治療は少なくとも 8~14 本はインプラントを埋入する必要がありました。又総入れ歯を長年に渡り使用している方は骨の吸収が進行しているケースが多くあります。このような理由で総入れ歯の方のインプラントは身体的負担・金額的な負担・骨吸収していて骨を移植しなくてはならないなど、患者様への負担はかなり大きいと言えました。
しかし ALLon4 という技術は、4 本のインプラントを埋入し 12 本の連結した歯を装着することでしっかり噛めるようにするという治療法で、即日から固定式の歯を装着できますので手術当日から噛むことができるのが特徴です。又、インプラントの本数が従来より少なくて済むので費用も抑えられます。
骨の量が少ない場合でもその術式の特性上、骨に厚みのある部分を意図的に選んでインプラントを埋入するため、骨が少ないケースでも治療が可能になります。
固定式なので「ガタつかない」「咀嚼率が高い」「違和感が少なく発音にも影響しない」「温度や味を感じる」「取り外して洗わなくて良い」「入れ歯特有の口臭がない」などメリットも多くあります。
All-on-4の特徴
Point 01
手術日当日に専門歯科技工士の製作した仮歯が入る
当クリニックでは、片顎に4本だけ人工歯根を埋め込んで入れ歯を支えるAll-on-4という治療を提供しています。この方法では手術を行ったその日に、歯科技工士が製作した仮歯を入れることができるという大きなメリットがあります。
Point 02
ノーベルガイドによる低侵襲な治療
ノーベルガイドとはインプラントを埋め込む際のリスクを小さくするために、患者様の口腔内を立体認識し物理的ガイドを作るシステムです。これを利用することで、低侵襲な治療(患者様の身体へのダメージが少ない治療)が可能となります。
Point 03
CTによる的確な診断と入念なシミュレーション
当クリニックでは歯科用CTを導入しています。この設備を使用すると、患者様の口腔内を3Dで把握することができます。そのため、あごの骨の幅や深さ、神経の位置などを踏まえた入念なシミュレーションによって精密な治療が可能です。
All-on-4のメリットデメリット
Merit
メリット
- 少ない埋入本数でしっかり固定できる
- 見た目が自然
Demerit
デメリット
- 外科手術を伴うため身体への負担が大きい場合がある
- 健康保険で治療ができない
All-on-4の詳細
| 治療期間の目安 | 半年~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 4~10回 |
| 費用 | 2,750,000円(税込) |
インプラントオーバーデンチャー

顎の骨が少なくなってくると入れ歯が安定しなくなり、すぐに外れてしまったり、当たって痛いなどのトラブルが生じやすくなってしまいます。入れ歯は固定源がないとこのような症状が出てきます。
インプラントオーバーデンチャーという治療法は、主に下顎の総入れ歯に適しており、インプラントを 2~4 本埋入しそれを固定源にすることで、義歯を維持・安定させることができます。又磁気の力で安定させていますので、お年寄りの方でもワンタッチで比較的簡単に取り外しができて扱いやすい入れ歯です。
骨の量が少ない場合でも、前歯のあたりに2本分のインプラントを埋め込むことができる骨量があれば治療が可能となります。
「骨量が少なく ALLon4 の治療は難しい」「ALLon4 より費用を抑えたい」「取り外ししたい」「高額なインプラント治療は受けられない」など、このような患者様に合った治療法となります。
インプラントオーバーデンチャーの流れ
下顎の歯ぐきがやせて入れ歯が浮いてきてしまう状態です。
下顎の左右4ヶ所にインプラント埋入手術を行います。
骨の中にしっかりと埋入します。
口の中の状態です。見えている丸い銀色の金属は、口の中でも安定する磁石の受け口になります。
入れ歯の裏にも同じ様に磁石をつけて浮き上がりを防ぎます。顎に入れた磁石には、特別なシールをして本来の磁力を無くしているため、入れたままMRIなどの検査を受けることができます。
アンカーヘッドを取り付ける方法
アンカーヘッドと呼ばれるボタンのホックの様な物を取り付けます。
入れ歯の裏にボタンのホックを受ける物を取り付けます。
インプラントオーバーデンチャーのメリットデメリット
Merit
メリット
- 少ない埋入本数でしっかり固定できる
- 見た目が自然
Demerit
デメリット
- 外科手術を伴うため身体への負担が大きい場合がある
- 健康保険で治療ができない
インプラントオーバーデンチャーの詳細
| 治療期間の目安 | 半年~1年 |
|---|---|
| 治療回数の目安 | 4~10回 |
| 費用 | 550,000円~1,100,000円(税込) ※本数によって変動があります。 |
AFG・CGFについて

フィブリンと呼ばれる血液に含まれる成分は、怪我をしたときに重要な役割を果たします。血管が破れると、フィブリンが形成されて傷口をふさいで出血を止め、傷の治りを助けます。自分の血液から取り出したフィブリンには多くの成長因子が含まれており、これを利用することで骨や歯周組織の回復を促進できます。自己血液由来のため、アレルギーや感染のリスクが低く、インプラント治療や歯周外科に用いることで、より早い回復が期待できます。それらを活用した治療法としてCGFとAFGがあります。
それぞれの特徴
CGFとは
CGFは損傷された組織の再生・治癒に働く「成長因子」を多く含んだ自己血液フィブリンを濃縮したゲルです。患者さまご自身から採血した血液に添加物を一切加えていない完全自己血液由来のフィブリンゲルですのでとても安全、安心な材料です。ガラス管で遠心分離します。 このCGFには成長因子がとても多く含まれているので、インプラント治療の際も同様に傷口が早く治り、骨や歯周組織の再生を促進させるため、治療期間の短縮にもつながります。
AFGとは
AFGは、抗凝固剤や添加物を一切含まない血漿(けっしょう)のことで、自然な状態に近い血漿です。血漿は毛細血管を通じて組織液と循環し、細胞に栄養やホルモンを運ぶ重要な役割を果たしています。AFGに骨補填材を混ぜることでゲル状に固まり、操作性が大幅に向上します。このため、インプラントの骨造成や歯周外科、GBR(骨再生誘導法)などの外科処置が非常に効率よく行えるようになりました。

