親知らずはそれ以外の永久歯が生えそろった後、18歳から20歳くらいで生えてきます。その時点で生える場所が確保されていないことが多く、全体の歯並びに悪影響を与えることがあります。
また、周囲の歯の組織を傷つけたり、ブラッシングがしにくいことから虫歯のリスクも大きいなど、さまざまなトラブルを生む要因になります。
親知らずはトラブルが無ければ無理に抜く必要はありませんが、痛みや歯並びを乱す原因になることもある存在です。ここでは抜歯が必要な場合と必要ないケースの違いを見比べていきましょう。
抜歯が必要な場合
- 特にブラッシングがしにくい生え方をしている
- 親知らずが原因で炎症や痛みが発生している
- 親知らずがあることで、周りの歯が虫歯や歯周病になっている
- 親知らずが歯並びに悪い影響を与えている
- 親知らずのために噛み合わせのバランスが崩れている
抜歯の必要がない場合
- 他の歯に影響なく生えている
- ブラッシングを容易に行なうことができる
- 噛み合わせに問題が無い
親知らずはデメリットばかりの存在ではなく、歯を失った場所に移植するという利用方法があります。本人に由来するものなので移植による拒絶反応のリスクが少ないことは大きなメリットです。当院では優れた技能を持つ口腔外科医が移植手術を行いますので、希望される方はお気軽にご相談ください。
粘膜疾患には、腫れやただれ、できものなどがあり、口内炎やがんも含みます。お口の中にできものがあって、もしかして「がんなのでは?」と心配している人も少なくないでしょう。
当院では診断によってどのような性質のものかを明確にすることができますし、治療も可能ですので気になる部位があればぜひお越しください。
一口に口内炎と言っても、ウイルス性のものやアフタ性、カンジダ性、義歯性などさまざまな種類があります。口内炎に特効薬はありませんが、当院では原因を確認して、内服薬や塗り薬、貼り薬などから適切なものを処方しています。
今の状態は癌でなくても、将来的に癌になる(病変が発生する)可能性がある疾患です。
頬の粘膜や舌、歯肉などに白い病変が発生する病気です。治療に入る前に、まず一部を切開して病理検査組織を行います。白板症の病変が大きい場合は入院して手術するケースもあります。
白板症に似ていますが原因は分かっておらず、治療法も未確立です。中高年以上の年齢に多く見られ、炎症が強くなったり弱くなったり、という状態が繰り返されます。治療では外科的な処置より薬の内服が中心です。
口の周辺にはさまざまながんが発生する箇所があり、歯肉や頬の粘膜、舌、唾液腺、顎の骨などが該当します。診断は組織の一部を切除して行う病理組織検査が主流です。治療では、抗がん剤や放射線を使う場合と外科的手術で摘出するなどの選択肢があります。