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マウスピース矯正で得られる効果は?ワイヤー矯正とメリット・デメリットを比較

マウスピース矯正で得られる効果は?ワイヤー矯正とメリット・デメリットを比較

従来の矯正治療と比較して、手軽に目立つことなく治療を進めていけると注目を集めているマウスピース矯正。

費用や生活スタイルの点から矯正治療を遠ざけていた人の中には、マウスピース矯正で矯正治療に挑戦される方が数多くいます。

この記事では、マウスピース矯正の効果を中心に、矯正治療の正しい進め方と概要、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて解説します。

マウスピース矯正の効果

マウスピース矯正の効果

はじめに、マウスピース矯正の効果について解説します。

歯並び・嚙み合わせが改善される

マウスピース矯正をすることで、歯並びや嚙み合わせの改善が期待できます

歯並びを改善することで、笑顔を作った時の口元の印象が明るくなり自分にも自信を持てるようになるでしょう。

特にマウスピース矯正の場合、人の目につきやすい前歯を中心とした部分矯正を実施することも可能であり、軽度のすきっ歯や八重歯などであれば最短3ヵ月で治療できます。

虫歯・歯周病のリスクを軽減できる

歯並びが改善されることで、日常的な歯磨きで磨き損ねてしまう部分が少なくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスク軽減が期待できます

磨き損ねてしまった部分は歯垢が蓄積しやすく、除去されることなく残っていると、唾液中のカルシウム成分に反応して歯石を形成するようになります。

歯垢はブラッシングによる除去が可能ですが、歯石は歯科医院でのクリーニング装置を用いなければ完璧に取り除くことはできません。

歯垢・歯石は虫歯・歯周病の原因となるだけでなく、口臭悪化などのトラブルを引き起こす原因にもなるため、ブラッシングを行いやすい歯列状態でいることは重要です。

歯や顎の骨への負担が軽減される

歯列の症状によっては、噛み合わせが適切でない状態となっている場合もあります。

噛み合わせが上手くいっていない場合、食事中や睡眠中など、特定の歯や顎の骨へ負担が集中する可能性が高いです。

さらに、負担のかかった歯だけ早く寿命を迎えてしまう危険性もあります

マウスピース矯正によって歯並び・嚙み合わせが改善されれば、自分本来の歯を長く使えるようになり、食事をさらに楽しめるようになります。

健康状態が改善される

歯並びや噛み合わせが悪い状態は口内環境の悪化を招くだけでなく、口内で発生した細菌が血管を通じて全身に巡ってしまい、思わぬ健康障害をきたす恐れがあります。

この他にも、首や肩回りの筋肉にも負担をかけてしまい、首・肩の凝り、全身の血行不良といったトラブルを招くリスクが高まります

このように、口の健康状態は全身の健康状態にも直結する大切な要素であるため、口内環境を健康に保つことを意識することが大切です。

マウスピース治療を正しく進めるポイント

マウスピース治療を正しく進めるポイント

ここでは、マウスピース矯正を正しく進めるポイントについて解説します。

マウスピースの必要装着時間を順守する

マウスピース矯正では、マウスピースを1日に20時間以上装着することが推奨されています

この装着時間を守らなかった場合、治療計画通りの矯正効果を得ることができず、矯正期間が延びてしまう結果となる可能性もあります。

マウスピースは食事中と食事後の歯磨き以外の時間は装着することが望ましく、日常的な自己管理が重要です。

マウスピース矯正を始める際には、自身の生活スタイルの見直しも図るようにしましょう。

口腔内・マウスピースのケアを徹底する

矯正治療中に口腔内やマウスピースのケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病を引き起こす危険性があります。

それらの症状が出てしまった場合、矯正治療よりも優先して治療を行わなければならないため治療期間も延びてしまいます

口腔内のケアにあたっては日々のブラッシングはもちろん、デンタルフロスを活用して歯と歯の隙間なども抜かりなくケアするようにしましょう。

マウスピースのケアは、装着前に軽く水ですすいでから装着します。

アタッチメントを利用する

マウスピース矯正中には、歯の移動を補助する目的でアタッチメントが歯の表面に接着される場合があります。

アタッチメントを装着することで特定の歯にかかる力を調整でき、マウスピース矯正だけでは治療が難しい矯正も柔軟に対応できるようになります

アタッチメントには、虫歯治療にも用いられるコンポジットレジンが使用されており、見た目に目立つことはないため、周りの視線が気になる人でも安心です。

保定期間にリテーナーをきちんと装着する

矯正治療は、歯が計画通りの位置に移動したら完了ではありません。

新たな位置に移動した後、元々の場所に戻ってしまわないように保定期間を設けて、歯の位置を固定する必要があります

保定期間には、マウスピースに似たリテーナーという装置を装着しなければいけません。

装着時間は保定期間が経過するごとに少しずつ短縮されていきますが、必要な装着時間を保定期間であっても順守するようにしましょう。

マウスピース矯正の治療期間

マウスピース矯正の治療期間

マウスピースの矯正期間は、部分矯正と全体矯正で異なっています。

前歯を中心として矯正を行う部分矯正の場合は、約3ヵ月~1年です。また、奥歯も含めた全体矯正の場合は1~2年です。

この治療期間の差異は、全体矯正の方が部分矯正よりも歯の移動量が多いためです。

全体矯正の場合には、矯正にあたって抜歯を行って移動のスペースを確保する場合もあり、治療期間も長期化しやすいです

治療期間の目安として、歯は1ヵ月で約1mm移動するため、全体の移動量から治療期間を概算してみると良いでしょう。

マウスピース矯正の費用相場

マウスピース矯正の費用相場

マウスピース矯正の費用相場も部分矯正と全体矯正で異なっています。部分矯正では30~60万円、全体矯正では80~90万円が費用相場となります

上記の費用はマウスピース本体に発生する費用であり、矯正全体の治療にあたっては他に以下の費用が発生します。

  • カウンセリング料
  • 検査料
  • 診断料
  • 矯正の調整料
  • 保定装置料
  • メンテナンス料

歯科医院で矯正治療計画や費用の説明を受ける際には、提示された料金が全体の料金であるのか、オプションなど追加料金が発生するケースがないかを確認しましょう。

マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリット比較

マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリット比較

ここでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットをさまざまな観点から比較して紹介します。

見映えの違い

矯正治療中の見映えの点では、マウスピース矯正は透明で薄いマウスピースを装着して進めるため、ほとんど目立つことがありません

一方のワイヤー矯正では、従来の金属の器具を歯の表側に装着する方法(表側矯正)となると非常に目立ってしまいます。

現在では、半透明や白色のブラケットと白いワイヤーを用いた方法(審美ブラケット矯正)、歯の裏側に矯正装置を装着する方法(裏側矯正)も確立されており、これらの方法を選択すれば目立ちやすさを軽減できます。

総じて、見映えの点ではマウスピース矯正でもワイヤー矯正でも目立ちにくく治療を進めることが可能となっているため、以下の違いも参考に治療方法を選択すると良いでしょう。

痛みの違い

歯を動かす際の痛みは個人差が大きく、どのような矯正方法であっても生じてしまうケースが多いです。

ただし、痛みの点ではマウスピース矯正の方が歯に掛ける力を変化させる頻度が高く、1度の調整で歯を移動させる距離も小さいため総じて痛みは小さい傾向にあります

ワイヤー矯正の場合は、矯正装置が頬や舌に接触することによる口内炎や傷によって痛みを感じるケースが多いです。

マウスピース矯正ではマウスピースが柔らかい樹脂でできてることもあり、口内に傷をつけるリスクは小さいといえます。

費用の違い

費用の点では、歯並びの症状にも依るものの、総じてマウスピース矯正の方がワイヤー矯正よりも安価に済むケースが多いです

マウスピース矯正の場合、治療期間が長期化するような歯列状況であることによって費用が膨らむケースが大半です。

一方のワイヤー矯正では、一般的な金属ブラケットを使用するか、目立ちにくい審美ブラケットを使用するかによって費用が大きく変化します。

また、表側矯正にするか、裏側矯正にするかでも費用は異なってきます。以下が各治療方法の費用相場となるため、治療方法を選択する際の参考にしてください。

  • マウスピース矯正:30~90万円
  • 金属ブラケット矯正:60~150万円
  • 審美ブラケット矯正:80~150万円
  • 裏側矯正:100~170万円

日常ケアの違い

日常ケアの点では、マウスピース矯正はマウスピースの取り外しが可能となっているため、ブラッシングやデンタルフロスなども難なく行うことができます。

マウスピース本体も装着前に洗浄できるため、清潔に保ちやすいです

なお、マウスピース装着中には唾液による口内の自浄作用が損なわれるため、飲食後の歯磨きを徹底する必要があります。

また、1日20時間以上の装着が必要であり、これを徹底するための自己管理が求められる点をデメリットに感じる人もいるでしょう。

一方のワイヤー矯正では、常に矯正装置を取り付けている状態となるため、ブラッシングを難しく感じる人が多いです。

普通の歯ブラシだけでの口内ケアには限界があるため、デンタルフロスやデンタルリンスの一層の活用が必要だといえます。

食事の違い

食事の点では、マウスピース矯正は食事中にマウスピースを外すことになるため普段通りに食事をすることができます。

飲み物の場合、色のついた飲み物や糖分を含むものは着色や虫歯の原因になるため、マウスピース装着中は水のみを飲むようにすることが望ましいです

また、熱い飲み物はマウスピースを変形させる恐れがあるため注意が必要です。

ワイヤー矯正の場合、食事の際も矯正装置は取り付けたままであるため、装置に絡まりやすい繊維質の食べ物やガム・キャラメルといった装置にくっつく食べ物は避ける必要があります。

マウスピース矯正に適した症例

マウスピース矯正に適した症例

最後に、マウスピース矯正に適した症例について解説します。

軽度のガタつき

マウスピース矯正は、歯が入り組んだように生えている叢生(叢生)やガタついた歯並びを矯正するのに適しています

ただし、マウスピース矯正で動かせる歯の移動量はブラケット矯正よりも限られているため、ガタつきが激しい場合にはブラケット矯正の方が適している場合もあります。

また、歯茎に埋もれてしまっている歯がある場合も、マウスピース矯正では引っ張り出すことができないため、ブラケット矯正を勧められる可能性が高いでしょう。

すきっ歯

歯と歯の間に隙間がある場合、マウスピース矯正で改善することができます。

マウスピース矯正は人から見えやすい前歯12本を中心にした部分矯正が可能であるため、歯の隙間が気になるけど矯正の負担を考えて治療に踏み出せずにいる人におすすめです

軽度の出っ歯

軽度の出っ歯もマウスピース矯正で改善できます。

出っ歯の場合、歯を引っ込めるために他の歯を削り、引っ込める分のスペースを作る場合があります

具体的な治療計画は患者さんの症状に依りけりであるため、カウンセリングの際に歯科医に相談するようにしましょう。

まとめ

マウスピース矯正で歯並びを改善することで、口腔内の衛生環境が改善されることはもちろん、審美性も向上し自信を持てるようになるでしょう。

さらに、体全体の健康状態を改善することも期待でき、矯正1つで得られる効果は多岐に亘ります。

音羽歯科クリニックのマウスピース矯正は、3Dデジタル口腔内スキャナを用いて、患者さんも治療の内容を理解しやすい矯正治療を提供しています。

マウスピース矯正を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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