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理事長コラム

歯ある高齢者は心身元気

2014年12月19日アメリカ老人協会雑誌(JAGS)に論文掲載されていた内容を話すね。
イギリス・ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)のGeorgiosTsakos博士(歯科公衆衛生)らの研究によるもので60歳以上の人のうち無歯顎(歯が1本も残っていない人の顎の事)の人と何本か天然歯が残っている人を比べた時、記憶力や歩行能力で測定される心身能力は天然歯のある人の方が高いという結果が出ていた。

イングランド・エイジング時系列研究(ELSA)のデータベースから3166人を抽出して残存歯の状況と記憶力、歩行能力とを分析した。その結果、無歯顎の人は残存歯のある人よりそれぞれ10%ほど機能が低かったという。しかし75歳以上の人については60歳~74歳までの人より歯の残存状況と記憶、歩行との関連性が明確ではなかった。その為、より若年で無歯顎になると記憶や歩行の能力への影響が大きくなると述べていた。

※『ELSA』とはイギリスにおける高齢者の実態を把握するために2002年から構築されているデータベースで、イギリス政府とアメリカ国立加齢研究所の共同事業で、17年までにデータの整備・活用の基盤を確立する事を目指しているという。

 

咬合喪失(噛み合わせを失う事)で『アルツハイマー病』の病態悪化!!!と言う論文が有ったので紹介するね。
奥歯の噛み合わせの喪失によって『アルツハイマー病』の病態を悪化させるメカニズムの一部が世界で初めて証明された事が英国科学誌BehaviouralBrainResearch9月1日号に掲載された。

広島大学の赤川名誉教授、是竹克紀助教授、宮本泰成助教授、同大学附属病院の大上博史歯科診療医と名古屋市立大学の道川誠教授らは、アルツハイマー病モデルマウス21匹を『両側奥歯を抜歯して噛み合わせを喪失させた群』11匹、『噛み合わせを維持した群』10匹に分けて比較した。

抜歯から4か月後に学習・記憶能力を評価する『ステップスルー型受動的回避試験』を実施した。さらに『アミロイド仮説』との関係性を確かめる為に脳組織を取り出し、海馬領域のアミロイドβ蛋白の沈着や海馬錐体細胞の変化を観察した・・・・結果、奥歯の噛み合わせを喪失させたマウス群は、噛み合わせを維持した群に比べて学習・記憶能力が有意に低下し、脳の海馬神経細胞数が有意に減少していることが分かった。

脳内のアミロイドβの沈着については、両群に有意差が見られなかった事から学習・記憶能力の低下は『アミロイド仮説』とは異なる機序で起こっている事が示唆された。

赤川名誉教授は『奥歯の噛み合わせの喪失を防ぐか、奥歯を補綴する事でアルツハイマー病の進行抑制につながる可能性が示された。このメカニズムの分子基盤を解明し、歯科がアルツハイマー病の重症化の予防に貢献できる事を科学的に証明したい。』と言っていた。

 

『アミロイド仮説』とは???
アルツハイマー病の発生機序として有力視されている仮説の事で、遺伝・環境要因により、アミロイド前駆体タンパク質が、αとβセレクターゼで切断され、βアミロイドが生産・蓄積される。この蓄積により毒性を持つアミロイド班ができ、神経細胞を死滅させアルツハイマー病を誘発すると言う仮説の事なのね。

この2つの論文で教えられる事は、歯を若いうちに失う事は日常生活のQOLを下げると同時に記憶力・運動能力の低下と同時にアルツハイマー病の重症化を進める事にも繋がると言っている。
日頃、音羽歯科で行っているPMTCなどの齲蝕・歯周病の予防に努めることが『歯を抜かない治療』に繋がるのね。

そして楽しい毎日を過ごす事で少しでも健康でいる寿命を延ばしたい☆彡☆彡

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