花粉症対策に役立つ栄養素
『花粉症』で毎年苦労している人達には、嫌な時期が到来したねェ。
2013年は、去年の7倍の花粉が飛ぶと予想されている。
花粉症のアレルギー症状を和らげるには、どうしたら良いかを考察してみよう。
花粉が体内に入り、免疫細胞へ『花粉は異物だぞ!!!』と言う情報が流れると花粉に対応する物質が作られる。
この物質がアレルギーの原因となる免疫細胞にくっつくと炎症を引き起こす物質が放出されて炎症が起こり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が出るのね。
炎症を抑える薬は沢山有るがどうしても胃腸障害・眠気をはじめとする副作用が有り、近年、副作用が少ない抗炎症効果のある栄養素やハーブが注目されて来た。
それではアレルギー症状を和らげる作用の有る成分を紹介するよ。
1)ビタミンD:
ビタミンDは免疫調整ホルモンとして働き、免疫反応のバランスを整える為、アレルギー症状の改善に役立つと言われている。
2)EPA(オメガ3系脂肪酸):
近年のアレルギー症状の悪化には、食事から摂っている脂質であるオメガ6系とオメガ3系の脂肪酸のバランスが悪くなった事も影響していると言われる。
炎症を引き起こす物質は脂質から作られ、オメガ6系脂肪酸から作られる物質は炎症症状を激しくし、心血管系の病気を増やし、発がんリスクを高めるとも言われている。
かたやオメガ3系脂肪酸(EPA)は、炎症やアレルギーを抑制する物質が含まれる。
青味の魚に多く含まれるよ。(サバ・イワシ・サンマ)
3)ボスウェリア・セラータ:
ボスウェリア・セラータはインドの乾燥した高地に自生する落葉高木でその抽出物のAKBA(3-0-アセチルーケトーβーボスウェリア酸)に抗炎症作用があると期待されている。
この樹脂は、インドの伝承医学において、リウマチ・関節炎・高脂血症の治療に用いられてきたそうだ。
4)クルクミン:
クルクミンはウコン(ターメリック)に含まれる色素で、強力な抗酸化作用に加え免疫細胞の過剰な働きを抑える事が知られている。
5)セイヨウシロヤナギ:
セイヨウシロヤナギの樹皮に含まれる物質に抗酸化作用が有ると期待されている。
セイヨウシロヤナギ摂取と慢性腰痛の実験によるとセイヨウシロヤナギ抽出物120mg以上を4週間摂取した際、腰痛が改善されたと言う報告が有る。
6)MSM(メチルスルフォニルメタン)
MSMは植物性有機硫黄の事で、抗炎症効果が有る事が認められている。
7)SAMe(SアデノシルーLメチオニン)
アデノシンとメチオニンから生体内で合成される物質でヨーロッパでは、うつ病の改善や肝機能の強化の目的で医薬品として使用されている。
8)キャッツクロー:
南アメリカの先住民がリュウマチや赤痢の治療に利用していたハーブの事で変形性関節症、関節リウマチ
斉藤糧三『サーファーに花粉症はいない』(小学館)
健康食品のすべて(同文書院)
平成22年度厚生労働科学研究補助金免疫・アレルギー疾患予防・治療研究事業よりにおいて、痛みの軽減が期待されている。
まあ対症療法として様々な薬が出されているが、辛い時には飲むのもやむおえないと思う。
しかし日頃から栄養に気を付けてこの時期を迎える事が炎症症状を軽く済ませる事が出来るので良いかと思うね。
何度も書き込みしているが『乳酸菌』は、腸内環境の改善に役立つので毎日食卓に並べると良い。
乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌の摂取によって腸内細菌のバランスを改善し、アレルギーや花粉症の症状の緩和に役立てる研究が行われ、その関連性が注目されている。
実際、ヨーグルトを花粉症患者に摂取させた実験で、花粉症の症状が改善された報告が有る。
乳酸菌の免疫調節のメカニズムについては、現在も解析が行われている。
乳酸菌を摂取する場合生きたまま腸に届くタイプが良いが、腸内環境は人により異なるので自分に合うタイプの乳酸菌を見つけてほしいのね。
それにはヨーグルトやキムチやみそなどの銘柄を変えて見て様々な種類の乳酸菌を試して見る事も大切だねぇ。