気象病
梅雨も明けこれから暑い夏に代わる時期が到来した。この様な気候の変わり目には、免疫機能が低下し体調を崩す事が多いのね。 ここで『低気圧が近づくと必ず腰と頭が痛くなるのですが口の中に悪い所が無いですか???』と言って見えた患者さんの質問に答えるよ。
昔から『古傷が痛むと雨になる』と言うことわざが有る様に天候(気圧や気温、湿度など)の変化は、体調に大きく関係する。
天候の変化によって発病したり、症状が悪化する病気の総称を『気象病』と呼ぶ。
アンケート調査では、81%の人が『気象や季節の変化』と『体調』は関係が有ると思っており、73%の人が実際に体験していると回答している。
『どんな時にどこが痛むか???』の体調への影響に関するアンケート結果によると『寒くなると肩がこる』が50.3%、『天候の悪い日が続くとゆううつになる』が41.5%、『乾燥すると全身がかゆくなる』が38.5%、『天候が悪くなると古傷が痛みだす』が28.6%、『天候が悪くなると関節が痛くなる』が27.6%、『天候が変化すると頭が痛くなる』が16.9%と言う。
・・・・テルモ(株)『気象と体調に関するアンケート』より抜粋
それでは代表的な気象病には、どんな症状が有るか???
(1)古傷の痛み
(2)頭痛
(3)関節リウマチ
(4)神経痛
(5)狭心症
(6)血栓
(7)尿路結石
(8)気管支喘息
(9)心筋梗塞
(10)脳出血
(11)感冒
(12)胆石
(13)うつ病
などが有る。
理由を考察すると気温差だけでなく低気圧が近づくと急激に気圧が下がり身体を支えていた圧力が弱くなる事により、全体が膨張してむくみになる。
また低気圧に成ると体内ヒスタミンが増加すると言う。
このヒスタミンが身体の不調を誘発すると言われているのね。
つまりむくんで拡張した身体の組織が神経を圧迫し、頭痛や古傷の痛みの要因になる。
さらに血行不良をきたし疲労物質がたまる。
また体内物質ヒスタミンが増加し自律神経のバランスを乱しアレルギーや炎症症状を引き起こすのだね。
対処法としては、ゆっくりと40度前後の湯に半身浴し身体の拡張を抑え血行を促進させる事。
身体を締め付ける衣服は避ける事。
軽めのストレッチで血行を促進させる事。
とにかくこんな時は、リラックスに勤め十分な睡眠をとる事が大事なのだねぇ。