歯科矯正を比較!費用・期間・見た目で選ぶ自分にあった矯正方法

「歯並びを矯正したいけれど、どの方法が自分にあっているのか分からない」
「費用や期間、見た目への影響が気になる」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
歯科矯正には表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などさまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、子どもと大人では適切な矯正方法も異なるため、正しい知識が必要です。
この記事では、各矯正方法の特徴や比較ポイント、年齢やライフスタイルにあわせた選び方を分かりやすく解説します。
歯並びの悩みを解消したい方、歯科矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯科矯正を始めるときに重要な3つのポイント
まずは、歯科矯正を始めるときに確認しておきたい3つのポイントを解説します。
これらを理解することで、歯科矯正が成功に近づきます。
なぜ歯並びを矯正したほうがよいのか
歯並びの悪さは見た目の問題だけではなく、実は健康面にもさまざまな影響を与えます。
【歯並びを矯正するメリット】
- 噛みあわせが改善され、顎への負担が軽減する
- 歯ブラシが行き届きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが低下する
- 発音がクリアになり、会話がしやすくなる
- 食べ物をしっかり噛めるようになる
- 見た目が改善され、自信を持って笑えるようになる
歯科矯正をしないままでいると、顎関節症や頭痛の原因になったり、顔の筋肉バランスが崩れたりすることもあります。
また、歯磨きの難易度が上がるため、虫歯や歯周病にかかるリスクも高まります。
歯科矯正は何歳から始めるのがベストか
「歯科矯正は子どものうちに始めるものでは?」と思う方も多いでしょう。
ですが実際には、歯科矯正は年齢に関係なく始められます。
【年齢別の歯科矯正の特徴】
- 子ども(6〜12歳):顎の成長を利用できるため、効果的かつ比較的短期間で治療が可能
- 大人:顎の成長は止まっているものの、十分に対応可能
とりわけ子どもの場合は、適切なタイミングで一次矯正を始めれば、将来の大がかりな矯正を避けられる可能性があります。
乳歯と永久歯が混在する時期に顎の成長を促す治療を行い、歯並びを改善する土台作りができるためです。
一方、大人の矯正も年々増加しています。
これは、見た目を気にせず矯正できるマウスピース矯正など、ライフスタイルにあわせた選択肢が増えたことも理由の一つです。
歯科矯正をやめたほうがいいケースとは
すべての方に歯科矯正が適しているわけではありません。
以下のようなケースでは、矯正を一時的に見あわせるか、別の治療法を検討したほうがよいでしょう。
- 重度の歯周病があり、矯正前に歯周病治療を完了させる必要がある
- 全身疾患により歯科矯正が負担になる
- 矯正に必要な自己管理(装置の着用・清掃など)が難しい
歯科矯正を検討する際は、まず医師によるカウンセリングで、自分にとって適切な選択かどうかを判断してもらうことが大切です。
人気の矯正方法を比較!メリット・デメリットを解説
歯科矯正には幾つかの方法がありますが、主なものは表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の3つです。
矯正方法 | 費用の目安 | 治療期間 | 見た目 | 適応症例 |
---|---|---|---|---|
表側矯正
(ワイヤー矯正) |
60〜130万円
(部分矯正は30〜60万円) |
約2年 | 目立つ | 幅広い症例に対応 |
裏側矯正
(ワイヤー矯正) |
100〜170万円
(部分矯正は40〜70万円) |
約3年 | 目立たない | 幅広い症例に対応 |
マウスピース矯正 | 80~100万円
(部分矯正は40~60万円) |
1〜2年 | ほぼ目立たない | 軽度〜中度の症例 |
※部分矯正の場合は費用・期間共に短縮されます
それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、症状や生活スタイルにあわせて選ぶことが大切です。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正は、歯の表面にブラケットを付けワイヤーを通して歯を動かす、一般的な矯正方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
・幅広い症例に対応可能
・発音に大きな影響が少ない ・歯を大きく動かせる ・費用が比較的抑えられる |
・装置が目立つ
・食事中に食べ物が装置に引っかかりやすい ・ブラッシングが難しく、虫歯リスクが高まる恐れがある |
表側矯正は歴史が長く実績のある矯正方法で、幅広い症例に対応できるため、さまざまな歯並びの問題を抱える方に選ばれています。
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に矯正装置を取りつけるもので、見た目を気にする方に人気が高い方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
・矯正装置が外から見えず審美性に優れている
・表側矯正と同様に幅広い症例に対応可能 |
・費用が高い
・発音しにくさや、舌が当たって違和感を感じることがある ・治療期間が比較的長くなりやすい ・装置の装着や調整に高い技術が必要 |
裏側矯正は表側矯正と同等の治療効果を得ながらも、矯正中であることに気付かれにくい点が大きな魅力です。
マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を動かします。
メリット | デメリット |
---|---|
・透明で目立たない
・取り外しができ、食事や歯磨きに制限がない ・金属アレルギーの心配がない ・違和感が少なく、痛みも比較的軽減される |
・複雑な症例には不向きな場合がある
・1日20時間以上の装着が必要で自己管理が重要 ・紛失のリスクがある |
マウスピース矯正は近年急速に普及している矯正方法で、審美性と快適さを重視する方に支持されていて、忙しい社会人や接客業の方にも適した選択肢となっています。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正は併用できる?
ここまでワイヤー矯正とマウスピース矯正を紹介しましたが、両者を併用する方法もあります。
この方法では、それぞれの長所を活かした治療が可能です。
通常は、まずワイヤー矯正で大きな歯の移動を行い、その後マウスピース矯正で仕上げを行うという流れになります。
併用によって、次のようなメリットが得られます。
- 適応症例の幅が広がる
- ワイヤー矯正を装着する期間を短縮できる
- 両方のメリットを活かせる
マウスピース矯正単独では対応が難しい症例でも、ワイヤー矯正と組みあわせることで効果的な治療が可能になります。
ただし、処置できる歯科医院が限られたり、費用が高額になったりする場合もあるため、併用を検討するときは医師との相談を通じてメリットとデメリットを十分に理解しましょう。
自分にあった矯正方法の選び方
矯正方法を選ぶ際には、治療を受ける方の状況や優先したいポイントを考慮することが大切です。
見た目、着け外しのしやすさ、症例への適合性、費用や期間、ライフスタイルとの相性など、さまざまな観点から比較し、適した方法を見つけましょう。
歯科矯正中の見た目
矯正中の見た目は、多くの方が気にする点です。各矯正法の見た目の特徴を理解しましょう。
矯正方法 | 見た目の特徴 |
---|---|
表側矯正 | ・金属製のブラケットとワイヤーが見えるため目立ちやすい
・白色や透明のセラミックブラケットを選べば、やや目立ちにくくなる |
裏側矯正 | ・歯の裏側に装置をつけるため、正面からは殆ど見えない
・人前に出る機会が多い方や見た目を重視する方に適している |
マウスピース矯正 | 透明なプラスチック製で、近くで見ないと分からない程目立ちにくい |
歯科矯正中の見た目を気にする方の場合、目立ちにくいマウスピース矯正や裏側矯正が適していますが、審美性と費用のバランスを考慮した選択が重要です。
固定式か着脱式か
矯正装置が固定されているか、自分で取り外せるかという点も重要です。
固定式(表側矯正・裏側矯正) | ・自己管理の手間が少ない
・確実に装着されるため、治療効果が安定している ・食事や歯磨きの際も外せず、食べにくさや清掃の難しさがある |
---|---|
着脱式(マウスピース矯正) | ・食事や歯磨きの際に取り外せる
・口腔内を清潔に保ちやすい ・1日20時間以上の装着が必要で、自己管理が重要 |
自己管理の手間を避けたい方は固定式を、食事や歯磨きの制約を避けたい方は着脱式を選ぶとよいでしょう。
適応症例(歯並び)
歯並びの状態によっても適した矯正方法は異なります。
歯並びの状態 | おすすめの矯正方法 |
---|---|
出っ歯(軽度〜中度) | 表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正のいずれも対応可能 |
出っ歯(重度) | 表側矯正、裏側矯正が適している |
受け口 | 表側矯正、裏側矯正が適している
(子どもの場合は顎の成長を誘導する装置も効果的) |
すきっ歯 | マウスピース矯正でも対応可能なケースが多い |
八重歯(叢生) | 軽度ならマウスピース矯正も可能、重度はワイヤー矯正がおすすめ |
歯並びの症状に応じた矯正方法選びが治療成功の鍵となるため、重度の症例ではワイヤー矯正の選択肢も視野に入れたうえで医師と相談することが大切です。
費用や治療期間
経済面と時間的な面も重要な検討ポイントです。
矯正方法 | 費用の目安 | 治療期間の目安 |
---|---|---|
表側矯正 | 60〜130万円
(部分矯正は30〜60万円) |
約2年 |
裏側矯正 | 100〜170万円
(部分矯正は40〜70万円) |
約3年 |
マウスピース矯正 | 80~100万円
(部分矯正は40~60万円) |
1〜2年 |
矯正方法ごとに費用や期間に違いがあるため、長期的な視点で費用対効果と治療期間を考慮し、予算や時間的制約にあった方法を選択しましょう。
ライフスタイル
日常生活や仕事環境にあわせた選択も重要です。
例えば、忙しい方・通院が難しい方は、通院頻度が少ない(1〜3ヶ月に1回)マウスピース矯正が適しています。
また、営業や接客業など話す機会が多い方も、発音への影響が少ない表側矯正やマウスピース矯正が向いています。
食事を楽しみたい方は、取り外し可能なマウスピース矯正なら制限がありません。
ワイヤー矯正は着脱の手間はかかりませんが、避けた方がいい食べ物があり、表側矯正の場合は見た目も目立つなど、生活に影響することがあります。
大人と子どもの矯正の違い
年齢によっても適した矯正方法は変わってきます。
【子どもの矯正】
- 6〜12歳頃は顎の成長を利用した床矯正が有効
- 乳歯と永久歯が混在する時期に行う一次矯正で将来の歯並びを改善
- 早期に始めることで抜歯を避けられる可能性がある
【大人の矯正】
- 顎の成長が止まっているため歯を動かす治療が中心になる
- 職業や生活スタイルにあわせた矯正方法を選択可能
- 審美性を重視する場合はマウスピース矯正や裏側矯正が人気
自分に適した矯正方法を選ぶには、医師のカウンセリングを受けるのが大切です。
歯並びの状態、矯正の目的、ライフスタイルなどを総合的に判断して、矯正方法を選びましょう。
失敗しない歯科矯正のために!クリニック選びのポイント
歯科矯正は数年にわたる治療です。
失敗しない歯科矯正のためには、クリニック選びから治療の流れまでしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、歯科矯正成功のためのスタート方法を紹介します。
矯正方法の選択肢は複数あるか
信頼できるクリニックでは、患者さんの症状や希望にあわせて複数の矯正方法を提案してくれます。
一つの方法しか提案してもらえない場合は、他のクリニックでもセカンドオピニオンを受けるとよいでしょう。
【音羽歯科クリニックで対応している矯正方法の例】
- 表側矯正(マルチブラケット法)
- 目立たないマウスピース矯正『インビザライン』
- 子ども顎の成長を利用した床矯正
- 部分的な矯正に対応する『インビザラインライト』
- 混合歯列期の子ども向け『インビザラインファースト』
症例に応じて適切な矯正方法を選べるクリニックであれば、ご自身の症状や希望にあわせた治療計画を立ててもらえます。
事前に確認するポイント
適切な歯科クリニック選びは、歯科矯正の成功を左右する重要な要素です。
以下の点を確かめましょう。
- コミュニケーションが取りやすいか
- メリット・デメリットを明確に説明してくれるか
- 複数の治療選択肢を提示してくれるか
- 料金体系が分かりやすいか
- 定期的に通いやすいか
複数のクリニックを比較検討し、これらをチェックしたうえで決断することをおすすめします。
アフターケアは充実しているか
歯科矯正はゴールではなく、その後の『保定期間』も重要です。
専用の保定装置(リテーナー)を適切に使用し、定期検診を受けることで整えた歯並びを長く維持できます。
リテーナーは通常、矯正期間と同程度の1〜3年間装着が必要です。
アフターケアが充実したクリニックを選べば、何かあったときにはすぐ相談でき、治療後も美しい歯並びをキープしやすくなります。
クリニック選びの際は、これらのサポート内容についても確認しておきましょう。
まとめ
歯科矯正は見た目の改善だけでなく、噛みあわせの改善や虫歯リスクの低減など、健康面でも大きなメリットがあります。
表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正など、それぞれの特徴を理解し、症状やライフスタイルにあった方法を選ぶことが大切です。
『音羽歯科クリニック』では、虫歯から歯科矯正まで、充実した設備と適切な治療で対応します。
表側矯正や、目立たないマウスピース矯正『インビザライン』など、幅広い選択肢からお一人おひとりにあった治療計画を提案しています。
美しい歯並びを手に入れたい方は、まずはお気軽にお問い合わせください。