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理事長コラム

医療人は患者を救う『君子』であれ

『論語と游ぶ(あそぶ)』の執筆者公庄博(こうしょうひろし)先生の執筆文を読んで紀元前500年の孔子の考えて居た事が少しは分かる様になって来た。
人間の内面性は我々が思っている程に昔の人々と変わりはない。だから孔子の人間観や人間観察力が古ぼけた物では無い。

孔子にはゆったりとした温かさが有ったと言う。色々な苦労をし多くの職業に就いて、こつこつと勉強をしながら頭角を現して来た苦労人であったが決して陰気な男では無かった。どちらかと言うと楽観的性格で人を大きく包み、安らぎを人に与えるタイプだった様だ。

だからこそ、孔子には3千人の弟子が集まったと言われる。

『論語』の中に現代は『モノ』から『ココロ』の時代に変わっているが、心を中心にした時代で有っても物を求めてはいけないわけではない。
要するに心が物を支配しなければならない。豊かさの追求は構わないが、人間は豊かさを追求すると往々にして物に振り回される事に対して忠告をしている。

車を持つ事は決して悪い事ではないが、友達の車より良い車が欲しい、出来れば外車が欲しいと欲が限りなく出て来る。車に乗って美しい景色や音楽を聴きに行く為に車は必要だと思うのは正しい。しかし高級外車を手に入れる事が人生の目的となり、その為に人生が振り回される事が悪いと言っている。

孔子はお金を儲ける事や豊かに成る事を否定しているわけでは無く、儲けたお金をどう使うかが問題であると指摘している。

車や高級時計を持つ事や大きな家に住む事を人生の目的とする者を『小人』と呼び、お金を手に入れて美しい風景や音楽を楽しむ、あるいは読書にと自分の心を豊かにする為にお金を使う人を『君子』と名付けている。

私が医療法人を立ち上げる時に『仁静会』と『仁』の字を入れた。この『仁』について私の医療に対する『心』が入っている。

『論語』の中にも『仁』について書かれている。『子曰く、人にして仁ならずんば、礼を如何(いかん)。人にして仁ならずんば、楽を如何』直訳すると『人として仁で無ければ、礼が有っても仕方が無い。人として仁で無ければ、楽が有っても仕方が無い。』公庄先生曰く、ここでの『礼』『楽』とは、人としての上品なマナーや感性、品性を伸ばす事に役立つ音楽の素養の事を言うのだそうだ。『仁』とは思いやりや誠実さと思えば良いと言っている。

つまり多くの教養や洗練されたマナーを持っていても、人間としての思いやりや誠実さが無ければ、そんなもの何の役にも立たないと言う意味なのだね。

この言葉を医療にあてはめるなら、最先端の医療機器・医療技術が有ってもその医療人たる先生が、人としての誠実さや思いやりがなければそんな物は何の役にも立たないと2500年以上前に生きた『孔子』は言うのでしょう。

患者さんは常に弱者であり病気で弱っているから救いを求めに病院に来ます。その時にいわば強者である医師・歯科医師がいかに弱者である患者さんと接するかが、医療人としての倫理が問われると言う。孔子が言う『君子』とは、まさにこの場合の医療人に当たる。

国を支え、国民を如何に幸福にして行くかを自分の人生の課題とした『リーダー』としての『君子』を目指す事が『医療人』にも必要だと公庄先生は、話している。

公庄博先生の語る『論語』の世界は、現代人にも当てはまる人としての思いやりの心が欠如してはならないと警鐘を鳴らした。私には非常に大きく共鳴した。
(公庄博先生:京都大学文学部中国文学科卒・敦煌学と唐詩を専攻・現在私立高槻高等学校教諭)

『仁』の心つまり『思いやり』『いつくしみ』の心を持って悩める患者さんの話を聞いてあげる事が、どの先端医療機器より優れる事だって有るのね☆彡☆彡☆彡

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