サプリと糖尿病
尿病の血糖値のコントロールに必要な栄養素についてのエビデンス(根拠)の有るものを紹介するよ。
『血糖を正常に保つミネラルであるクロム』について
『クロム』は、正常な糖・脂質代謝を維持するのに重要かつ必須元素なのね。特に血糖値の調節に対する作用が注目され、2型糖尿病に対してヒトでの有効性が注目されている。
Anderson(米国)らの研究によると、2型糖尿病(180名)を対象に、クロムの補給で糖・脂質代謝に改善が認められるかについての見当を行い、HbA1c(過去3ケ月の血糖の状態を把握できる)は、クロム投与2ケ月後に有意に低下し、4ケ月後でも対照群に比べ有意な低下が認められた。
さらに空腹時血糖値、血中インシュリン値のいずれも対象群に比べて有意に低下が認められた。
結論として『安全摂取量の範囲でのクロムの補給は、2型糖尿病患者に有効な方法である。』と報告している。
また林らは、インシュリン抵抗性が考えられる2型糖尿病患者10名にクロム含有酵母食品を12週間投与した結果、『インシュリン抵抗性指数(HOMA-R)の有意な低下が認められた』と報告している。
J.A.Vinson、p.Bose(米国)らの研究では、23人の被験者を対象としたクロム含有酵母の6ケ月の摂取で、高血糖症対象者群で明らかな有用性が認められた。(血糖値調整が平均で57%の改善があり、空腹時血糖値の減少も見られた。)
『マグネシウムの補給で空腹時血清インスリン値が有意に低下した』
マグネシウムの少ない群では、2型糖尿病の発生率が高い事もわかり、食事からのマグネシウム摂取量は、血中インスリン濃度と逆比例する事も証明された。
『ビタミンB1・B2・ナイアシンなどのビタミンB群は、糖代謝に不可欠』
特にビタミンB1は、糖代謝酵素の補酵素となって、糖の代謝に関与して、ビタミンB6・ナイアシンなども糖代謝に大きな役割を果たしている。
ドクター・サプリメントで有名な(株)ヘルシーパスでの面白いデータも有る。
87名の健康な試験参加希望者に、二重盲検によりサプリメント摂取群とプラセボ摂取群(飲ませた物は何の効果のない物)にわけて比較検討を行った。
その結果、ビタミン・ミネラル・抗酸化物質をサプリで補給する事によりインシュリン抵抗性を改善させられる可能性を示した。
糖尿病には、1型と2型が有ってわが国では、2型がダントツ多いのね。
1型はすい臓から糖を分解するインシュリンと言う消化酵素が全くでない状態を呼び、これにはインシュリンの注射で対応する。
2型は、インシュリンは、出るが出るのが遅いタイプ。先ほども書いた様にインシュリン抵抗性が高いのだね。
だから食事のコントロールと適度の運動(食後の散歩など)が良いのだよ。
さらに『クロム』『マグネシウム』『ビタミンB群』を毎日の食事の中に含めると良い。
これが不可能なら、ドクター・サプリの『マルチビタミン』からはじめると良いのだねぇ。
糖尿病は、長い付き合いになると思うので気楽に楽しくクリアーして行く様に『気楽な付き合い方』が大切になるのだよ。
栄養等不安な事があれば、音羽スタッフに気楽にお声を掛けてください。