ノロウイルスについて
ノロウイルス(Norovirus)とは、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種の事なのね。
『非細菌性』とは、細菌による胃腸炎でなく細菌よりもっと小さいウイルスによる急性胃腸炎の事を言う。
同じようなウイルスに『ロタウイルス』と言う物もある。
感染の最初は、牡蠣などの貝類の摂取による食中毒が原因になり、そのウイルスに感染した人の糞便や吐いた物から感染する。
厄介なのはそれらが乾燥したもののなかでもこのウイルスは生き続けているので空気中から経口感染する。
主な症状は、嘔吐・下痢・発熱が出る。
症状に個人差が有るが、突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、寒気、38度程度の発熱が有り、嘔吐の数時間前から胃に膨満感やもたれを感ずる場合が有る。
これらの症状は通常1日、2日で治癒し、後遺症も無く治る。
注意が必要なのは、免疫力の低下したお年寄りや乳幼児は長引くことが有る。
このウイルスで死亡した例は無いが、吐いた物を喉に詰まらせる事による窒息死や誤嚥性肺炎による、死亡転帰が報告されていた。
吐くにも注意が必要だねぇ。
どのウイルスについても言える事だが、感染しても免疫機能が強い人は、症状が出ない場合もある。
また単なる風邪症候群(普通に言う風邪の事)程度で終わってしまう場合もある。
感染経路は、経口感染が原因になる。
大きく次の2つに分かれるのね。
1)飲食物からの感染(感染型食中毒)
*食中毒
ウイルスを蓄積した食材およびウイルスで汚染された食材を食べて感染
*水系感染
水道水・井戸水などがウイルスに汚染されてその水を飲んで感染
2)人から人への感染
*感染者の糞便・吐いた物から手指を介して感染
*感染者の糞便・吐いた物からウイルスが空気中に排泄され、飛散した飛沫からの空気感染による。
*感染者が十分に手を洗わず調理した食品を食べて感染する。
治療法としては、ノロウイルスに効く抗ウイルス剤は無いので良く休み・下痢・嘔吐による脱水状態を防ぐ為に、程よく温めたスポーツドリンクをこまめに飲む事が良いのだね。
対ウイルスに対しては、ほとんどが本来備わっている免疫機能が有る為、2週間以内に抗体が出来て自然に治ってしまう。
感染から発症までの潜伏期は12時間から72時間(平均1日~2日)
注意が必要なのは、2~3日で症状は、落ち着いて来るが、大便からのノロウイルスの検出は、1週間から3週間は続くと言う事ね。
症状が落ち着いたと思っても、しっかりした手洗いとうがいが必要かな!!!
県疾病対策課によると2012年11月26日から12月2日の定点当たり平均患者数は18.71人で前週(13.13人)から急増したと言う。
2011年の同時期の約3倍に達している上、同年の最高値(13.23人)を超え、警報レベル(20人)に迫ると言う。
毎年冬場にピークを迎える為、是非外出から帰ったら『手洗い』と『うがい』をする事と免疫力をアップする食べ物を食べてこの冬を乗り切ろう
免疫力アップの食材とは???
1)攻めの食材
タミンC(イチゴ・柿・レンコン)
βーグルカン(シイタケ・エノキタケ・エリンギ)
ポリフェーノール(大豆・春菊・葡萄)
イソチオンシアナート(ブロッコリー・キャベツ・カブ)
アリシン(ニンニク・長ネギ)
2)守りの食材
ビタミンB群(玄米・そば・サヤインゲン)
βーカロテン(ニンジン・ほうれん草・モロヘイヤ)
ビタミンE(アボガド・アーモンド)
ムチン・フコイダン(なめこ・生ひじき・山芋)
ニンジンに代表される緑黄野菜が良い事は、良く音羽歯科で話しているが、大根・カリフラワーなどの淡色野菜の方がもっとすぐれているのね。だから毎日の食卓にニンニク・玉ねぎ・ブロッコリー・大根・キャベツをバランス良く摂る様にしようね。★★★