1975年型日本食が現代食より高い健康有益性
1975年型日本食は現代食より健康有用性が高いという研究発表が東北大学大学院農学研究科准教授都築先生らのグループによる研究で明らかになった。この研究は2016年10月2日京都で開催された日本農芸化学会創立100周年に向けたシンポジウムで発表された。
研究グループは、軽度肥満者と健常人それぞれに与える影響について1975年型日本食と現代食を比較した。
BMIが24以上30以下の軽度肥満者(20~70歳)を現代食群30人、75年型日本食群30人に分け1日3食、28日間摂取し期間前後に各種パラメーターを測定した。もう一つのグループはBMI18.5以上25未満の健常人(20歳~30歳)に現代食群16人75年型16人に分け週3回、1日1時間以上中程度の運動を実施して期間前後の各種パラメーターを測った。
結果、軽度肥満者では、75年型日本食群が現代食群に比べBMIや体重が有意に減少した。また悪玉コレステロールやヘモグロビンA1c腹囲周囲長が減少傾向を示し、逆に善玉コレステロールは増加傾向を示したと言う。2番目のグループにおいては、75年型日本食を食べた群の方が、ストレスの減少や運動能力の有意な増加がみられたと述べている。
それでは1975年頃の日本食を振り返ってみよう!!!
いろいろな食材を少しずつ食べるという『多様性』があり、主菜と副菜で3品目以上あった。
『調理法』としては『煮る』『蒸す』『生』を優先し、次いで『茹でる』『焼く』が主体で現代食にある油を使う『揚げる』『炒める』は控えめだった。
『食材』は、大豆製品や魚介類、野菜(漬物含む)、果物、海藻、キノコ、緑茶を積極的に摂取して卵、乳製品、肉も適度に摂取していた。
『調味料』は、出汁や発酵系調味料(醤油、味噌、酢、みりん、お酒)を上手く使い砂糖や塩の摂取量を抑えていた。
『形式』としては、1汁3菜(主食、汁物、主菜、副菜×2)を基本としていた。
これを参考にして油を使う事を控えめに品目を多く摂り偏らない事、ここに挙げた食材を毎日の食卓にのせれば健康な毎日が過ごせる事だろうね☆彡☆彡