柿の葉の効用
柿の葉の効用って、何???
岩手に行った時にM様より『柿の葉は、何か役にたちますか??また摂取の仕方はどうしたら良いのでしょうか???』と言う質問を受けたので答えるね。
昔から『柿が色づくと医者が青くなる』と言うことわざが有る様に柿の中にはビタミンCが豊富に有り、冬場に流行する風邪を予防する。
風邪を予防する事であらゆる病気を防ぐ事が出来ると言う事なのね。
果実1個当たりに含まれるビタミンCの含有量は、ミカン3~4個に相当する。
また抗酸化作用の有るカロテンも多く含み、これらの相乗効果でウイルスや細菌に対する抵抗力を強め、粘膜を強化するので風邪の予防や肌荒れ防止に効果が有るのね。
また柿の渋味の成分『シブオール』というタンニン成分と『アルコールデヒドロゲナーゼ』と言う酵素が有る。
この酵素がアルコールを分解する。
『カリウム』を多く含み利尿効果も期待できる。
この2つの作用で2日酔いを治すと言われている。
しかし『干し柿』にするとこの効果は消えてしまう。
だが干す事により甘みが増し生果の4倍、『カロテン』は、約2倍になる。
食物繊維も1回に食べる量あたりの含有量は全食品中トップである。
とても優れた健康食品なのね。
なにより期待したいのは、柿の橙色の色素成分であるβ-クリプトキサンチンには、β-カロテンの約5倍と言う強力な発がん抑制作用が有る事がわかって来たのだねぇ。
がん予防効果に期待したい!!!
柿は漢方において肺を潤しせき・たんを止めて炎症を抑えると言われている。
肺結核のせきや喀血(肺からの出血)の補助療法としても使われている。
さてそれでは『柿の葉』には効用は無いのかと言うとこれが又果実以上にビタミンCが多い。
レモンの20倍、ほうれん草の10倍のビタミンCが含まれている。普通ビタミンCは熱に弱いと言われているが、柿の葉にあるビタミンCはプロビタミンCというビタミンCになる前のもので熱に強い。
つまりお茶にして飲んでもビタミンCは破壊されずに体内に吸収される。
お茶にして飲む事により高血圧や動脈硬化の予防・胃潰瘍などによる内出血・痔の出血・鼻血・月経過多・眼底出血などを止める作用もあると言われている。
ただし柿の実は、消化が良くない上に体を冷やす作用が有るので胃腸が冷え易い人や病後・産後すぐの人は、食べ過ぎに注意だねぇ。
また柿の渋味の成分は先ほども話した様に『タンニン』なのね。
だから柿を食べ過ぎると便秘になる場合もあるから注意ね!!!
でもお茶として柿の葉を煎じて飲む場合は、心配ないのね。
大いに実行してみると良いよなぁ。
■柿100g中に含まれるおもな栄養素
カリウム・・・・170mg
カロテン・・・・420μg
ビタミンB1・・・0.03mg
ビタミンB2・・・0.02mg
ビタミンC・・・70mg
食物繊維・・・・1.6g
エネルギー・・・60kcal