早期癌なら『100%治る!!!』
免疫体質になれば『癌は怖くない!!!』
これは新潟大学大学院医歯学総合研究科・国際感染医学講座免疫学教授安保徹先生の著書から引用した。
私達の体の防衛隊に白血球がある。
この白血球を大きく分けると顆粒球とリンパ球に分ける事が出来る。
『顆粒球』は、細菌や古くなった細胞の死骸などの大きな異物処理を担当する。体内に細菌が侵入すると顆粒球は化膿性の炎症を起こして体内から細菌を駆除しようとする。
傷口が膿んだり、緑色の鼻水が出たりするのは、顆粒球が細菌と闘っている事を示す。
『リンパ球』は、細菌よりずっと小さいウイルスや癌細胞などを攻撃する働きが有る。
体内では、1日に数万個の癌細胞が出来ると言われている。
それでもリンパ球が癌化した細胞を除去してくれるおかげで、癌にならずに済んでいると言われている。
ここで実に興味深い事は、『自律神経の白血球支配の法則』である。
この理論は、免疫とは白血球数と白血球中のリンパ球35%、顆粒球60%の比率で決定される。さらにそれをコントロールしているのが自律神経と言う事なのね。
白血球数については、その人が日常で使用しているエネルギー量に正比例していると考えられる。
つまり、活動量が増えれば白血球数も増えると言う事。
ここで自律神経については、以前も音羽歯科ホームページのQ&Aで話しているが『自律神経』とは、身体を構成している60兆個の細胞をコントロールしている神経の事で呼吸・心拍・血圧・体温等を一定に保ち生命維持の為に働く神経の事で意思によって動かす事は出来ない神経の事なのね。
交感神経と副交感神経の二つの神経の事で真逆作用をする。
このバランスが崩れると『自律神経失調症』と呼ばれ身体に色々な症状をもたらす。
交感神経優位の時に『顆粒球』が活性化し、副交感神経優位の時は『リンパ球』の働きが活性化する事がわかった。
この結果によって『癌は怖い病気ではない』と断言できる様になったと言う。
安保 徹先生の研究によると免疫力を高める生活に切り替えれば、早期癌なら100%、進行がんでも約70%以上の癌に自然退縮が見られたと言う。
具体的には『自分の活動エネルギーに見合った白血球数を保ち、リンパ球数35%と顆粒球60%の比率を壊さない様にする事』でその為に交感神経と副交感神経のどちらかを過度に緊張させない事だと言う。
つまりストレスを過度に受けると交感神経が緊張状態になりそれが長く続くと顆粒球数が上がり、リンパ球が下がる。
癌細胞と闘うリンパ球が下がると癌細胞を抑えきれずに癌細胞が元気になってしまうと言う事なのね。
この免疫理論が、身体と心が繋がっている事を証明している。
『病は気から』と言うことわざを科学的に立証した事になる。
まあほとんどの病気は、『交感神経の緊張⇒顆粒球の増加⇒リンパ球減少』と言う図式で起こる。
ここで自律神経を乱し交感神経緊張を引き起こす最大の要因がストレスなのね。
病気を引き起こすストレスを考えて見よう。
それには『心の悩み』『働きすぎ』『薬の長期使用』が上げられる。
これについては以前も書いて来たが、不安や心配事・恐怖体験・長期に渡る苦痛など苦しくて辛い感情を持ち続けると交感神経が興奮して顆粒球が増加する。
これによって血圧・血糖値の上昇・頻脈(脈が速くなる)を起こす。
この顆粒球の増えすぎは、まだ別の弊害をもたらす。
顆粒球は2~3日で死んでしまうが、この時に大量の活性酸素を発生すると言われている。
この活性酸素が健康な細胞を傷つけて病的な細胞に変えて行くのだねぇ。
忙しい毎日を送っているととかく自分を振り返る事を忘れる物です。
こんな時こそ頑張っている自分にご褒美を与えると言う気持ちを持って気分転換が必要だね。
音羽歯科でよく話しているが、40代を境に活性酸素を除去する作用が人間は落ちて来る。
だからこそ抗酸化作用(SODと呼ぶ)のある食べ物、事によってはドクター・サプリで補う必要も有るのだねぇ。