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理事長コラム

血糖値は少しぐらい高くても大丈夫?

これはオハイオ州立大学助教授の岡本卓先生の言葉なのね。
『インシュリン注射も食事制限もいらない糖尿病最新療法』と言う書籍の中からピックアップしてみるね。

日本の糖尿病治療では血糖値は低ければ低いほど良いと言われている。

ところが2008年2月、血糖値は厳格にコントロールするほうが死亡率が高まるという驚愕の研究結果が米国で発表されたと言う。

これにより世界の糖尿病治療の流れは、血糖値は緩やかにコントロールする治療法に代わっていると言う。

にも関わらず、日本では依然として厳しい食事制限とインスリン注射を中心とした薬物治療が主流である。

現在日本では常識とされている糖尿病治療がいかに時代遅れであるかとまで言っていた。

糖尿病の患者さんは日本で急増している。可能性のある人を含めると2210万にと言われている。

ところが治療を受けている人は少ない。

原因の一つに糖尿病の治療は辛い、苦しい、耐えられないと思い込んでいる人が多いと言う事。

確かに今の日本の糖尿病治療は、血糖値の正常化をめざす、とても厳格な血糖値コントロールを求めるもので患者さんはヘモグロビンA1cの値に一喜一憂し、上手くいかないとおどおどと担当医に謝ると言うものなのね。

 

2008年2月6日アメリカで『アコード試験』と呼ばれる糖尿病治療研究の成果が報告されている。

これによるとアメリカとカナダの糖尿病の患者さん10,000人以上を対象にヘモグロビンA1cを6.0未満に厳格にコントロールして血糖値を正常化させるグループとヘモグロビンA1cを7、0から7、9の比較的緩やかなコントロールをするグループとに分けて追跡比較検討した。

結果は血糖値を厳格に下げ、正常化させようとしたグループの方が死亡率が高く、それも22%も死亡率が高かったと言う。

参考資料:VADT,ACCORD,ADVANCE:Circuration.2009January

対象となった患者さんは2型糖尿病患者で、心臓病、高脂血症、肥満喫煙のリスクのうち少なくとも二つ以上を罹患している人達に絞られている。
平均年齢は62歳で糖尿病をわずらっていた期間は、平均で10年、ヘモグロビンA1cの平均は8.2%だったと言う。

5年間の追跡期間を設定し始められたが、結果は厳格に血糖値をコントロールされた側に統計的に死亡率が上昇する事が分かり当初5年間で追跡調査を終わる予定が3年半で打ち切られたそうだ。

この研究成果は大きな驚きを持って受け止められた。

良いと考えられていた血糖値の正常化と言う厳格コントロールをしていた人々の死亡率が上昇したのだからね。

この結果から思い込みで治療をするのではなく、やはり研究成果を持って正しい科学的な事実の上に治療が行われるべきだと言っている。

つまりこの研究の結論は、糖尿病で心血管疾患(狭心症・心筋梗塞・高血圧症などをこう呼ぶね)のリスクの高い人達は、ヘモグロビンA1cを7%前後の緩やかな血糖値コントロールにするのが宜しいと言う事なのね。
本来アメリカでは、血糖値コントロールについて言えば、ヘモグロビンA1cを7%未満にする事を推奨していたと言う。

したがってこの研究によって『A1c7%前後』が新しいポイントになる。

適度の運動と食べ過ぎをコントロールするならば、普通の生活を楽しく送れば良いと言う事なのね。

A1cが6%以下にならない、先生にまた叱られるなどと言う『ストレス』が何よりも悪いと言う事だねぇ。

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