コラム
認知症と家族の会 高齢者栄養指導シリ-ズ1
『ヨーグルトとバナナの効用』
主な効用は次のとおりです。
- 腸内環境を整える
- ヨーグルトの乳酸菌・ビフィズス菌が腸内細菌のバランスを改善します。
- バナナに含まれる食物繊維とオリゴ糖が善玉菌のエサになり、便通改善にも役立ちます。
- 筋肉の維持に役立つ
- ヨーグルトには良質なたんぱく質とカルシウムが含まれています。
- 高齢者では筋肉量の維持(サルコペニア予防)が大切なので、朝にたんぱく質を摂ることは有効です。
- エネルギー補給
- バナナの糖質は消化吸収が良く、脳や体のエネルギー源になります。
- 朝の活動や仕事の集中力維持に役立ちます。
- 血圧やむくみ対策
- バナナにはカリウムが豊富で、余分なナトリウムの排泄を助け、血圧管理にも役立つとされています。
- 骨の健康
- ヨーグルトのカルシウムとたんぱく質は骨の健康維持に重要です。
- 免疫機能の維持
- 腸は免疫と深く関係しています。腸内環境を整えることは、体の抵抗力を維持することにもつながります。
高齢者へのおすすめ
75歳以上ではたんぱく質を十分に摂ることがとても重要です。
ヨーグルトとバナナに加えて、日替わりで次のようなものを少し加えると、さらに理想的です。
- ゆで卵1個
- 無塩ナッツをひとつかみ
- きな粉をヨーグルトに大さじ1杯
- シナモンを少量(香りづけと血糖値の急上昇を抑える効果が期待されます)
このようにすると、筋肉維持、骨粗しょう症予防、認知機能の維持にもより役立つ朝食になります。
毎日継続されていることが一番の強みです。続けながら、少しだけたんぱく質を増やす工夫をすると、さらに健康的な朝食になります。
「ヨーグルトとバナナの効用」
- 腸を元気にする:乳酸菌と食物繊維で便通改善、腸内環境を整える。
- 筋肉を守る:ヨーグルトのたんぱく質が筋肉の維持に役立つ。
- 骨を丈夫にする:カルシウムが骨粗しょう症予防に役立つ。
- 朝の活力になる:バナナの糖質が脳と体のエネルギー源になる。
- 血圧管理に役立つ:バナナのカリウムが塩分の排出を助ける。
- 免疫力の維持:腸内環境が整うことで体の健康維持につながる。
ワンポイントアドバイス
「ヨーグルトにきな粉を大さじ1杯加えると、たんぱく質・食物繊維・カルシウムがさらに増えます。高齢者の筋力低下(サルコペニア)予防にもおすすめです。」
「認知症と家族の会」で話す内容は、「難しい栄養学」ではなく「今日からできる工夫」が多いので、患者さんにも実践していただきやすいと思います。

